メイクブラシはメイクアップの必需品ですが、日常的に使用すると、ブラシの汚れが気になりますよね。
メイクブラシを定期的に洗浄しないと、ブラシに残った油分や皮脂が雑菌の温床となり、肌荒れやその他の肌トラブルを引き起こす原因となります。
汚れが蓄積されたブラシでは、思い通りの仕上がりにならないことも。
メイクブラシを効果的に使用するためには、ブラシを清潔に保つことが重要です。
この記事では、メイクブラシの洗剤を使ったお手入れ方法、洗うタイミングや乾かし方について詳しく解説します。
正しい洗い方をマスターして、メイクブラシを清潔に長持ちさせましょう。
メイクブラシを洗剤で洗って長持ちさせる方法
メイクブラシを長持ちさせるには、洗剤で洗う方法が一番効果的です。
洗剤で洗う際に必要なアイテムと、洗い方を順番に紹介します。
メイクブラシを洗う際に用意するもの
ほとんどのメイクブラシの洗浄に対応できる基本的なアイテムをチェックしていきましょう。
- ティッシュやコットン
- クリーナーor中性洗剤
- コップ・容器
- ぬるま湯(約38度)
- タオル
メイクブラシの種類によっては、コームやコンディショナーを使用する場合もあります。
動物毛のメイクブラシは、製造元がおすすめする方法で洗いましょう。
メイクブラシを洗う手順4ステップ
メイクブラシを正しい方法で洗えば、ブラシの寿命が伸びる上に、メイクの仕上がりもぐんとよくなります。
ここからは、メイクのプロも行っているブラシの洗浄方法を4ステップで紹介します。
①メイクブラシの汚れをティッシュで落とす
メイクブラシの穂先についた汚れを、ティッシュやコットンで大まかに落とします。
ブラシを初めに濡らしてしまうと、洗い残しの原因になったり、筆先がきれいに整わなくなったりする可能性があります。
濡らす前に汚れを落とす一手間をかけることが重要です。
②メイクブラシを濡らす
メイクブラシの毛の表面の汚れをぬるま湯で落とします。
ぬるま湯の適温は35度前後です。
温度が低すぎると油分の汚れが落ちず、温度が高すぎるとブラシの毛が傷む原因となるので注意しましょう。
③洗浄液を作る
ぬるま湯に洗剤や専用クリーナーを入れて溶かします。
ぬるま湯と洗剤・クリーナーの比率は以下を参考にしてください。
- パウダー用のブラシ ぬるま湯:洗剤=100㏄:0.5㏄
- 油分が多いファンデーション用のブラシ ぬるま湯:洗剤=100㏄:2㏄
④メイクブラシはふり洗いする
メイクブラシの金具部分はなるべくお湯につけず、30秒ほどくるくると回してふり洗いします。
メイクブラシの根元部分は、軽くつまんで押しだすようにもみだし洗いをすると、ブラシの中心に入り込んだ汚れや洗剤がお湯に溶けて出てきます。
こすり洗いは、毛先を傷める原因になるのでやめましょう。
汚れが落ちてきたら、きれいなお湯ですすぎ洗いを2~3回繰り返します。
メイクブラシの乾かし方
洗ったメイクブラシはきれいなタオルに挟んで水気を取ります。
タオルをこすり合わせると毛先が傷むので要注意です。
タオルで水気を切ったら、毛先に空気を含ませた後にきれいにまとめます。
毛先を下に向けて日の当たらない風通しの良い場所で乾かします。
残った水分は雑菌が発生する原因となるので、しっかりと水気を取りましょう。
メイクブラシは毛束が密集する結束部分に水分がたまりやすいので、乾燥には時間がかかります。
洗い替えの用意があると安心です。
乾いたメイクブラシは、直射日光が当たらない場所で保管しましょう。
きれいになったメイクブラシは、寝かせて収納するのがベストです。
立てて収納すると、毛先が広がりほこりが中に入り込むので避けましょう。
寝かせて保管する場合は、ブラシケースに入れるのがおすすめです。
ブラシケースに入れることによって直射日光も防げるので一石二鳥です。
メイクブラシを洗う際の注意したいポイント7選
メイクブラシを洗う際には押さえておきたいポイントが7つあります。
メイクブラシを長く使うために下記のポイントに気を付けて洗いましょう。
ポイント①毛先は強く引っ張らない
メイクブラシの毛先を強く引っ張ると、ブラシと柄を接合している部分に大きな負担がかかり、抜け毛の原因となります。
メイクブラシを洗うときは、指で優しく挟むように汚れを押し出します。
水気を切るときはタオルで挟んで優しく水気を切りましょう。
ポイント②浸け置き洗いはNG
浸け置き洗いをすると、汚れがきれいに落ちるように思いますが厳禁です。
ブラシを長時間ぬるま湯につけておくと、毛の結束部分に使われている金属が錆びてしまう事があります。
時間をおいて、ふり洗い・もみだし洗いを再度行い、汚れが落ちなければ買い替えることも検討しましょう。
ポイント③水だけで洗わない
メイクブラシには、リキッドファンデーションやチークなどの油分と皮脂汚れが付着しています。
油分や皮脂は水で洗うと、固まってしまい落ちにくくなります。
必ず30~35度のぬるま湯で洗い、ブラシを清潔に保ちましょう。
汚れがきれいに落ちないところに水分が加わることで、雑菌が発生する可能性が高くなります。
ポイント④洗剤を直接筆につけない
直接ブラシに洗剤やクリーナーを付けて洗うと、劣化や抜け毛の原因となります。
洗剤・クリーナーの付き方にムラができ、汚れも洗剤もどちらもきれいに落とせない場合があるためです。
ぬるま湯に洗剤やクリーナーを溶かして洗いましょう。
ポイント⑤こすり洗いはNG
こすり洗いによる摩擦は毛先を傷め、毛切れの原因となります。
メイクブラシを洗う際は、ふり洗いともみだし洗いで対応しましょう。
ポイント⑥直射日光やドライヤーの使用は避ける
メイクブラシをドライヤーで乾かすのはNGです。
毛先が広がったり、毛が縮んだりする原因となります。
結束部分に糊や樹脂が使われている場合、熱によって溶け出す可能性もあります。
また、直射日光でブラシを乾かすことも避けましょう。
直射日光で乾かすと早く乾き、殺菌効果が期待でるものの、動物毛の場合は日焼けして劣化、人工毛の場合は毛先が広がってしまう恐れがあります。
メイクブラシを長持ちさせるためには、必ず風通しの良い日陰で干しましょう。
ポイント⑦クレンジングは極力使わない
メイク汚れを落とすならクレンジングが最適だと思う人も多いでしょう。
クレンジングは洗浄力がとても強いため、毛先を傷める原因となります。
洗剤やクリーナーで洗ったけど、どうしても汚れが落ちないという場合に使いましょう。
メイクブラシを洗剤で洗う頻度は?
メイクブラシを洗剤で洗う頻度は、1ヵ月に1~2回がおすすめです。
洗いすぎは、毛先の劣化と形状くずれの原因となるので注意しましょう。
洗うタイミングは次の3つを参考にしてください。
- 粉含みが悪くなった
- ブラシの毛が膨らんできた
- メイクの仕上がりが悪い
メイク初心者でもファンデーションをきれいに塗れると人気の歯ブラシ型メイクブラシも、通常のブラシと同様の方法で洗えます。
毛が短く密集しており、汚れがたまりやすいため、洗浄頻度は下記を守りましょう。
- 人工毛:3〜5日に一度
- ナイロン毛:1~2週間に一度
メイクブラシは汚れていないように見えても、雑菌が繁殖しやすいアイテムです。
雑菌の繁殖したメイクブラシを使い続けると、肌荒れやニキビなど肌トラブルの原因となるので、きれいに洗って使いましょう。
メイクブラシの素材に合った洗剤の選び方
メイクブラシの種類によって、適切な洗浄方法が異なることをご存知でしょうか。
各ブラシの特性に合わない方法でクリーニングすると、思わぬダメージを与えてしまう可能性があります。
ブラシの毛の素材に応じた適切な洗剤の選び方とお手入れ方法を紹介します。
ナイロンなどの人工毛と動物毛を使った天然毛のれぞれのお手入れの仕方は下記の通りです。
ナイロンなどの人工毛
人工毛で作られたメイクブラシは耐久性が高いので、強力な洗浄剤を使用しても問題ありません。
例えば、中性洗剤やアルコール系の洗浄液が効果的です。
鮮やかな色合いのメイクや、落ちにくい化粧品を使用する際には、しっかりと洗える人工素材のブラシが最適です。
動物毛(天然毛)
山羊などの天然毛を使用したメイクブラシは、適度な油分が必要なので過度な洗浄は避けるのが無難です。
デリケートな性質上、洗浄力の強い洗剤は不適切で、マイルドな洗剤の使用がおすすめです。
高級な天然毛の筆にはメーカー専用のクリーナーが最適です。
天然毛は肌触りが良い反面、繊細なため個々のブラシに合った丁寧なお手入れが大切です。
メイクブラシの洗剤おすすめ4選
口コミで人気の高いメイクブラシ専用洗剤を4つ紹介します。
資生堂 スポンジクリーナーN(L)
コスメの老舗・資生堂から発売されている1,000円以下で購入できる人気のクリーナーです。
水に溶かして数秒揉むだけで汚れが浮き上がり、とてもきれいに汚れが落ちます。
スポンジやパフ、ブラシなど多用途に使えるため、重宝すると人気です。
使用量は多めにすると、隅々まで綺麗に落ちます。
商品名:シュウウエムラ ブラシクリーナー
ブラシクリーナーと言えばシュウウエムラという人も多い名品です。
最初に除光液のような強い匂いがしますが、使い終わると匂いは消えます。
使い方は簡単で、水は一切使わずにカップに液体を注ぎ、ブラシをしっかり浸して軽く振り洗いします。
カップの縁でブラシをこすり、自然に乾かすだけです。
乾燥は速く、清潔感があります。
使用後の感想として、汚れを効果的に落とし、ブラシを傷めることなく、簡単に清掃ができます。
ただし、液の使用量が多いため、コストパフォーマンスを気にする方は要検討です。
MACブラシクレンザー
MACのブラシクレンザーも汚れがよく落ちると人気です。
直接ブラシにつけるかタオルの上にクレンザーを直接塗布します。
タオルの上で化粧品が落ちるまで毛並みに沿ってブラシをふき取ります。
香りは使用中にほんの少しアルコールの匂いを感じますが、乾けば全く気になりません。
ダイソーメイクブラシ専用クリーナー
デパコスに比べると洗浄力はやや劣るものの、気になる汚れはしっかりと落とせます。
50〜80mlが目安ですが、メイクブラシには5~6滴で十分効果を発揮。
何より100円なので、コスパも良好です。
1本で10〜16回使用でき、アイシャドウブラシなどにも使えます。
匂いがしないため、使いやすさも抜群です。
メイクブラシを洗うのに専用洗剤以外のアイテムは使える?
メイクブラシは、専用クリーナー以外でも洗えます。
家庭にあるもので使えるアイテムは下記の通りです。
シャンプー
シャンプーでもメイクブラシの汚れは落とせます。
洗面器などにお湯を張り、シャンプーを1~2滴垂らしてブラシを洗います。
よくすすいだ後、薄めたトリートメントで仕上げます。
特にフェイスブラシは、トリートメントで毛がふわふわになり、肌触りが良くなります。
食器用洗剤
専用クリーナーがない場合は中性洗剤でも洗えます。
専用クリーナーと中性洗剤の主な違いは、専用クリーナーには「陰イオン界面活性剤」が含まれていない点です。
すすぎが不十分で「陰イオン界面活性剤」がブラシに残っていると、肌に刺激を与える場合があるので注意しましょう。
一般的な台所用の中性洗剤でも洗えますが、おすすめはサラヤ ヤシノミ洗剤の野菜・食器洗い用です。
ヤシノミ洗剤は、香料や着色料を一切使用せず、環境にも人にも優しい製品です。
植物由来の洗浄成分のみを使用しているため、肌に触れるブラシやスポンジの洗浄にも安心して使えます。
香りが移らないため、メイク用品の香りを損なわない洗い上がりが特徴です。
使用の際は、ぬるま湯で薄めて使いましょう。
洗濯用洗剤
衣服についた化粧品を落とす洗濯洗剤もメイクブラシの洗浄に使用できます。
洗い方は、「基本の洗い方」と同じ方法できれいになりますよ。
ちょっと意外ですが、おしゃれ着洗い用の洗剤もメイクブラシの洗浄に使用できます。
洗うたびによれた繊維を整えてくれる成分が入っているので、ブラシの毛先をやさしく整えてくれます。
メイクブラシを洗剤で洗わない日のお手入れ方法
メイクブラシを長持ちさせるには、日々のお手入れが大切です。
洗剤で洗わない日常のお手入れは、次の2ステップで簡単にできます。
①ティッシュペーパーで筆先に残ったメイクや汚れを拭き取る
②毛先が広がらないように指で整えて保存する
毎日の汚れをきれいに落とせばブラシの状態がよくなり、より長く愛用できます。
ティッシュでふき取るだけでも十分ですが、よりきれいになるおすすめのアイテムを紹介します。
コージー速乾ブラシクリーナー
1.ティッシュペーパーに3~4回プッシュして吹きかけます。
2.ティッシュペーパーの表面を数回なでるようにブラシを動かし、汚れをふきとります。(引用:KOJI公式HP)
セリアのドライメイクブラシクリーナー
スポンジの上をクルクルとなでるだけで、メイクブラシに含まれた粉をきれいに落とすことができます。
メイクブラシの買い替え時期の目安と判断方法
メイクブラシは消耗品なので、毎日使っていると徐々に劣化していきます。
一般的な交換時期の目安は、人工毛で約1~2年、天然毛(種類にもよる)で約3~5年と言われています。
メイクブラシに以下の状態が見られる場合は買い替えを検討しましょう。
- 肌触りが悪くなってきた
- 洗ってもメイクノリが悪い
- 毛先が広がってきた
- 毛先がところどころ固まっている
- 毛の抜けが気になる
- 毛先につやがなくなる
- 粉含みが悪い
劣化したメイクブラシを使い続けると肌荒れの原因となるので、定期的に筆先の状態を確認しましょう。
まとめ|メイクブラシは洗剤で洗って清潔に使おう!
この記事では、メイクブラシの洗剤を使った洗い方について以下の6つのポイントを紹介しました。
- メイクブラシの汚れをティッシュで落とす
- メイクブラシを濡らす
- 専用クリーナーや洗剤をぬるま湯に溶かす
- メイクブラシはふり洗いする
- 洗ったメイクブラシはきれいなタオルに挟んで水気を取る
- 毛先を下に向けて日の当たらない風通しの良い場所で乾かす
肌荒れやニキビの原因がわからないときは、メイクブラシの汚れが原因かもしれません。
メイクブラシをきれいに保つことで肌への負担と、毛先の劣化を防げます。
メイクブラシは定期的に洗ってきれいな状態でに使いましょう♪